サランダからコルフ島まではフェリーで30分。プロムナードから島影がはっきり見えます。毎夏、レンタカーカウンターで同じ質問が出ます。「この車をフェリーに乗せられますか?」答えはほぼ常に「不可」です。サランダのレンタカーで旅程を組む場合、サランダ・コルフ島ルートの実際の仕組みを以下にまとめます。なお、アルバニアは右側通行で、日本と左右が逆になります。

なぜ車載できないのか

アルバニアのレンタル会社の大半は、コルフ島フェリーへの車両持ち込みを契約で明確に禁止しています。理由は事務手続きではなく保険です。ギリシャの賠償責任規則は、アルバニアの契約では発行できない書類を要求し、フェリー運航会社もギリシャナンバー用のグリーンカードがなければ予約を受け付けません。例外は稀で、€100以上の追加料金に加えて事前の書面許可が必要です。すべての書類を揃えても、税関が港で乗船を拒否することがあります。

ギリシャ側も鏡写しの規則です。コルフ島のレンタル会社はアルバニアへの乗り入れを明示的に禁止し、フェリー運航会社もコルフ島のレンタカーをアルバニアへ輸送しないと公表しています。試みても乗船口で降ろされ、チケットは無駄になります。

実際に機能する計画

車はサランダに残します。フェリーには徒歩乗船します。対岸で車が必要ならコルフ港で別途借ります。

  • 高速フェリー(Santa、Ionian Seaways) — 30分、片道€10–25
  • 通常フェリー — 60–90分、やや安い
  • 車両フェリー — 春から秋のみ、車1台€45以上、自家用車での旅行時のみ実用的

港には出航1時間前までに到着してください。両国で旅券検査があります。アルバニア・ギリシャ間はEUの域外境界で、シェンゲン内の移動ではありません。パスポートと、必要に応じてシェンゲンビザを携行してください。日本のパスポートでシェンゲン圏は短期免除ですが、入境スタンプは必ず確認します。

昨年6月、東京から来たご夫婦が一台のレンタカーで沿岸とコルフ島を回ろうとしました。レンタル会社に二度電話して断られ、車をホテルに置き、朝の高速フェリーで10時にはコルフ旧市街に到着。日没前にサランダ側へ戻りました。€100の追加料金と書類交渉を避けた、すっきりした一日でした。

車を停める場所

サランダ中心部のホテルは駐車場を持たないことが多いです。港の小さな有料駐車場は夏に早く埋まり、料金は1日€3–5。徒歩10分圏内の私設駐車場も同程度です。地元業者で借りた場合は受け取り時に確認を。多くの業者は移動日の車を引き取り、戻りのフェリーで再合流してくれます。

まとめ

コルフ日帰りでは車と船を別の計画として扱います。停めて、歩いて乗り、歩いて降り、戻ってくる。アルバニア・リビエラは戻るまでそのまま待っています。